【コラム連載】面接対策 第4弾

こんにちは、EDIX採用担当です。
『面接対策』のコラム連載も今回で第4弾ですね。
今回も面接中の場面別ポイントの【後編】をお送りします。

引き続き、ご紹介する内容は『EDIXの採用』にのみならず、ITエンジニアとして転職を志していらっしゃる方に参考にしていただけたら幸いです。

【場面5:質問】
面接の終盤に必ずあるのが質問タイム。
ここで一番良くないのは何も質問をしないことです。
そうすると「興味がないのでは?」という印象を与えかねません。

おススメとしては、質問を5個用意しておき優先順位をつけておくとよいかと思います。
会社説明や面接を通じて解消される質問もあるとは思いますが、それでも質問タイムで尋ねられるくらい用意できていると安心ですね。
(理想としては、質問タイムで2~3個くらい質問できると良いですね)
また、複数の企業を並行して面接を受けている方は、同じ質問をぶつけて比較すると企業の特徴が見えてくるかもしれません。
気をつけていただきたいのが、質問を考えるにあたり事前に企業のホームページや採用ページには目を通しておくことです。
なぜなら「それ、ホームページに書いてあるけれど、目を通してくれていないんだな」と思われてしまうからです。

さて、もう一点質問について気をつけたいのが”条件面に偏った質問”です。
たとえば、
「残業時間はどれくらいですか?」
「手当にはどのようなものがありますか?」
「補助金などはありますか?」
「研修はありますか?」
などです。
1つくらいならいいのですが、3つも4つも質問してしまうと、「条件や待遇ばかり気にする方」という印象を与えます。
それよりも”前向きな質問”を用意しておくと面接官には「入社に向けて前のめりな方」と映ります。
たとえば、
「入社までに勉強しておいた方がよい技術はありますか?」
「入社したらどのようなプロジェクトへのアサインを検討いただけますか?」
「御社はどのような社風ですか?」
「評価制度を具体的に伺えますか?」
など、入社後のイメージを持てる質問をすると好印象でしょう。

しかし、条件や待遇に関する質問がNGなのではありません。
前向きな質問をいくつかした後に、たとえば「他にもよろしいですか?」と前置きしたうえで、条件や待遇に関する質問をするのは、むしろ印象が良いかと思います。
しっかりと”御社で働きたいんだ”“入社後のイメージを持ちたいんだ”という姿勢を伝えたうえで、さらに“こんなところも気になっている”ということを尋ねるのはごく自然なことです。
ここでも大事になるのは、順番とバランスになります。

【プラスアルファトピック:説得力のある詳細】
いきなりですが、私は野球が好きです。
その中でも印象に残っている選手は先日引退を発表した松坂大輔投手です。
なぜ印象に残っているのかというと、彼は高校2年生の夏の神奈川大会決勝戦に、自身の暴投により負けてしまい甲子園に行けなかったという苦い経験をしています。
そこから彼は猛練習をし、先輩が引退した後の新チーム発足以来、自身が3年生で引退するまでの公式戦44連勝で明治神宮大会・春の甲子園・夏の甲子園・秋の国体で優勝を遂げました。
私は当時中学3年生で、夏の甲子園大会決勝戦を塾の夏期講習中にこっそりラジオで聴いており、ノーヒットノーランで優勝した瞬間には感動し、思わず「わっ!」と声をあげてしまい、ラジオを聴いていることがバレて先生に叱られたことを覚えています。
このように1回の負けから一念発起し、全国制覇というリベンジを果たした松坂大輔投手を応援しています。

突然の話でしたが、このエピソードを聞いてどう思いましたか。
「よっぽど松坂選手が好きなんだな」
「かなり野球の知識があるのかな」
など感じたでしょうか。
何を伝えたいのかというと、これくらい詳細に話すことで相手に”熱意”や”野球が好き”ということを伝えることができるということです。
これを『説得力のある詳細』といいます。

これを面接に置き換えるならば、詳細を深堀って話せるエピソードのこと、といえます。
そんなエピソードがあると、「この人の強みはこれなんだな」「この経験については自信があるんだな」ということを相手に伝えることができます。
『説得力のある詳細』とか『エピソード』などといっていますが、シンプルに考えると「あなたの”自慢話”を聞かせてください」ということです。
たとえば、
「私が経験したこのプロジェクトでは、○○というボトルネックがありチーム全体の作業進捗が停滞していました。そこで私は○○に対して△△ができると感じ、実際に周囲の協力を仰ぎながら実行した結果、ボトルネックが改善され作業がオンスケジュールに戻り、クライアントやプロジェクトメンバーから感謝されたことは、私にとっての成功体験であり、自身の強みを発揮できた瞬間でした」
いかがでしょうか。
このような”自慢話”は前回ご紹介した【背伸び型】【キャリアチェンジ型】の面接に臨む方にもおススメです。
なぜなら、スキルや経験が不足している分、熱意やキャッチアップへの意欲が問われているのですから。

すべての経歴について詳細に話すと、それだけで面接が終わってしまいますが、自己紹介や経歴紹介、面接官からの質問への回答など、「ここぞ!」という場面で話ができるエピソードがいくつかあると、より自身の強みや人となりを伝えることができるのではないでしょうか。

まずは一度、ご自身の面接を振り返ってみてはいかがでしょうか。
せっかく一期一会の面接でのやり取りが”一問一答”になっていませんか。
「自慢できるエピソード持っていない」という方もいるかもしれません。
そのような方でも、「~です。なぜならば・・・」 「・・・だから(なので)~」など話し方を変えるだけでプラスアルファで自身の経験やその行動の背景を面接官へ伝えることができます。

まずは、ご自身の経歴の棚卸しをして、膨らますことができる自慢話があったら時系列など書き出してみることからスタートしてみてはいかがでしょうか。

さてコラム連載の第2回からは、【場面1】~【場面5】まで面接官に対する印象などの話も出てきましたが、面接は初対面の方とのたかが1時間の会話ですので、性格など人となりを100%理解してもらうことは不可能です。
しかし、その限られた1時間で面接官が感じ取ったあなたの印象で合否が判断されます。
このコラムでも何度か出てきましたが、『面接の7割は【人物】で決まる』といわれます。

だからといって、決して面接官に気を遣う必要もなければ、ご機嫌を取る必要もありません。
正直にありのままに面接を受け、自分自身を理解してもらえればいいのです。
しかし、伝え方の順番などちょっとした準備とテクニックで、同じ内容でも相手に与える印象は大きく変わることはお伝えできたのではないでしょうか。

もし、今回の記事が1つでもお役立ていただけたら幸いです。
皆さんが希望する企業から内定がいただけるよう、健闘をお祈りしています。

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